富士フイルムXシリーズの人気機種X-S10の後継機がデビュー!
6月29日発売予定 オープン価格(メーカーオンラインショップ価格 204,600円[税込:ボディ] 221,100円[税込:XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZレンズキット])
製品の注目ポイント
●コンパクト&高性能で人気のX-S10がブラッシュアップしX-S20として新登場
●最新の画像処理エンジンX-Processor 5を採用し、被写体検出AF機能を搭載
●Xシリーズの中核モデルとして期待だが、X-S10からの価格アップが気になるところ
富士フイルムのミラーレスカメラ、XシリーズにニューモデルX-S20が登場した。X-S10からAF等の進化が図られた小型軽量で高性能なAPS-Cサイズカメラだ。
X-S20の先代モデル、X-S10は多くのユーザーの支持を集めたヒットモデルだ。
その成功の大きな理由は「コンパクトボディに高画質・高性能を搭載」「前後の2電子ダイヤルを軸とした使いやすい操作性」「上位機に比して割安感の高い価格設定」と考えられる。そのX-S10に、上位機X-H2、X-H2S、X-T5にも搭載の最新画像処理エンジンX-Processor 5を搭載し、AFをはじめとした性能の向上を図って登場したのがこのX-S20だ。
注目ポイントのAFに関しては、X-S10では人物の「顔・瞳」検出であったのに対して、「顔・瞳」に加えて「動物・鳥・車・バイク・自転車・飛行機・電車・昆虫・ドローン」を検出してのピント合わせが可能となっている。さらにAFの予測アルゴリズムもブラッシュアップされ、被写体を追従しながらの安定したフォーカシングを実現している。
撮像センサーはX-S10と同じ約2610万画素のX-Trans CMOSセンサーで、高速連続撮影性能の約8コマ/秒などのスペックはX-S10と共通。ただし、大容量タイプのバッテリーNP-W235の採用により、撮影可能枚数は約750枚(ノーマルモード時)とX-S10の約325枚から大幅な進化を遂げている。ボディ内手ブレ補正も、6.0段から7.0段(CIPA準拠)と1段高性能に。
コンパクトで高性能、特に優秀な手ブレ補正機能を内蔵していることもあり、マウントアダプターを駆使しての「レンズ遊び」のベースとして、これからも人気を博しそうなX-S20。1つだけ死角があるとすれば、X-S10から大幅に上昇した販売価格か。X-S10はメーカーオンラインショップや量販店での販売をすでに終了しているが、在庫のある店舗では13万円台程度の値段であり、20万円オーバーのX-S20はデビュー時の価格であることを割り引いても高値感は否めない。機能・性能にあくまでこだわるならX-S20、コスパ優先なら市場で探してX-S10という選択も考えられそうだ。